
スポーツニッポン新聞社
どうも、ヒロシです。
私が尊敬する偉人の一人である織田信長の子孫にあたる織田信成さんの一連の騒動に関して、少し疑問があったので調べてみました。
疑問は2つあって、そもそもどんな被害で織田信成さんは提訴したのか、ということです。
もう1つは関西大学の第3者委員会の調査結果の内容が不明瞭なのはなぜなのかというところです。
ここで問題になっているのは織田さんと大学側の主張が違っているということです。
もちろん、第3者委員会の調査には守秘義務があるのも当然だと思いますし、個人情報が出ないようにしなければいけないのもわかります。
ただ、これだけ世間を騒がせているのは、大学側にも何かしらの問題があった可能性があるからだと私は思います。
そういった観点から、この問題について調査をまとめ、検証を行いたいと思います。
織田信成のモラハラ提訴の概要
ざっくりと説明すると、提訴した相手は大学ではなく浜田美恵コーチです。
提訴前の織田さんは関西大学のアイススケート部監督という立場だっのです。
それが、あることをきっかけに浜田コーチからモラルハラスメントを受けたというのです。
それにより、織田さんは体調を崩し、一時入院をするまでになりました。
その為、監督を辞任し、浜田コーチを相手取り、提訴に至ったわけです。
年齢も浜田コーチのほうが上で、職位的な上下関係や、大学内指導者のパワーバランスがどうなっていたのかというのは見えてきませんから、調査は必要です。
モラハラとは
パワハラは職位的な優位を利用し、言動や行動により嫌がらせをして、精神的身体的苦痛を与える行為や職場の雰囲気を悪くする行為です。
しかし今回の場合は、職位的には織田さんの方が上で、浜田コーチのほうが下のはずです。
なので、パワハラということはできないのです。
では、モラハラとは何かです。
「言葉や態度、身振りや文書などによって、働く人間の人格や尊厳を傷つけたり、肉体的、精神的に傷を負わせて、その人間が職場を辞めざるを得ない状況に追い込んだり、職場の雰囲気を悪くさせる行為」
(社会保険労務士法人 川口人事労務総研サイト)
この一連の報道を聞くと、監督という地位にいながら、その権限がなかったのではないかと思うほど、織田さんの権力は弱かったのかなというイメージに、私はなりました。
織田信成の主張
モラルハラスメント(言葉や態度での嫌がらせ)を受けて関大アイススケート部の監督を辞任に追い込まれて精神的苦痛を受けたとして、同部の浜田美栄コーチ(60)に1100万円の損害賠償を求めて提訴しました。
これ以外は、実は大学側からの発表でしか、織田さんの主張は出てきていないのです。
おそらく、提訴した段階で、詳細については法廷論争となることから、言及は避けているのだと思われます。
そんな中、先日行われたフィギュアスケートのグランプリファイナルでは羽生結弦選手選手が見事金メダルでしたが、解説か何かで松岡修造さんと一緒にテレビに出ていましたね。
記者会見の内容も、全部は見ていないので、よくは分かりませんが、とにかくハラスメントを受けて、体調崩して入院したということは確かな事実なのでしょう。
関西大学の主張
以下は関西大学HPから引用です。
織田信成さんからの申出等に関する本学の対応・経緯等について
2019年12月10日
各 位
関 西 大 学
織田信成さんからの申出等に関する本学の対応・経緯等について本学アイススケート部前監督の織田信成さんからの、本年7月1日付け申出等に関する本学の対応・経緯等について、以下のとおりお知らせします。
〇対応・経緯等をお知らせする理由
本学としては、これまで織田さんの体調等を考慮し、慎重に対応してまいりましたが、最近の活動等のご様子から、その不安がある程度払拭されたものと判断しました。また、本学は、関西大学たかつきアイスアリーナに集う学生、生徒、児童及び保護者の静謐な環境の維持・向上に努めてまいりましたが、この間、多くの関係者から不安や疑問の声が上がっていること、とりわけ保護者への説明会(12月6日開催)の際に「多くの親や子供達が不安を感じている。大学の対応・経緯等を公表してほしい」という大変強い要望があったことを考慮したものです。〇対応・経緯等について
本年7月1日に織田さん、所属マネジメント会社関係者及び弁護士が本学学長と面談し、その際、織田さん側から、練習時間の変更、部則の変更及び8の字練習に関する、本学アイススケート部コーチの濱田美栄さんへの不満とともに、濱田コーチの解任要求がありました。この織田さんの要望を受け、本学では学長の指示により所管の学生センターが中心となり、7月3日及び7月31日に織田さんからの申出3点に関する関係者へのヒアリング調査を行うこととしました。その結果、織田さんの要望を受け入れることは総合的にみて妥当ではないと判断するに至りました。調査結果の概要については別紙のとおりです。
その後、ヒアリング調査の結果を取りまとめるとともに、織田さんにお伝えすべく、慎重に準備を進めておりましたところ、8月9日及び8月21日に織田さんから辞任の意向が示されました。本学としては、織田さんの体調等が万全でないことが察せられたため、敢えて調査結果をお伝えしない方がよいと判断し、織田さんの求めに応じて、辞任をそのまま了承した次第です。以上の概略については、本学ホームページにて9月30日付けでお知らせしています(その後の10月4日付けにてもコメントしています)。
なお、このヒアリング調査結果の概要については、10月7日に織田さん代理人弁護士に対して口頭で報告するとともに、提訴後の11月21日には同代理人弁護士及び濱田コーチの代理人弁護士に対し、改めて書面(別紙)にて通知させていただいています。また、11月18日の織田さんによる提訴後の記者会見で、同日、本学に対してハラスメント調査の申出を行った旨の発言がありました。本学では、「関西大学ハラスメント防止に関する規程」に基づいて、本学関係者からハラスメントについての申出があった場合には、すべてについて対応しています。ただし、同規程では、申出の有無を含め、第三者には内容や結果を公表しないことを固く定めておりますので、ご理解くださいますようお願い申し上げます。【別紙】「アイススケート部織田前監督からの申出等への本学の対応(概要)」(http://www.kansai-u.ac.jp/mt/archives/pdf/191121_n_taioukeii.pdf)
要するに、練習時間に関しては、織田監督の提案は教育機関として、好ましい状態とは言えず、保護者からも困惑の声が大きかったことから、織田監督抜きで話し合って、元に戻したということですね。
部則に関しては、織田監督がコーチ陣と綿密な話し合いをしないまま、生徒に伝え不安が広がったということです。
練習方法に関しては、浜田コーチが不在時に別のコーチに織田監督が指摘したというようなことを言っています。
大学としては、これ以上問題を大きくして、生徒たちへ影響が出るのを避けたいので、織田さんに責任をかぶってもらって、という意図が見える気がします。
関西大学第3者委員会の調査内容
まず、明らかにされるべきところは、だれが第3者委員会を立ち上げたのかということです。
関西大学側が、大学の息のかかった弁護士等に依頼しているのなら、それは公平中立な立場で調査ができるとは思えないです。
弁護士も、依頼人の要望をある程度汲み取って仕事をするわけなので、依頼人に不利になるような調査結果では報酬をもらえなくなる可能性があります。
弁護士のメンツの問題という人もいるかもしれませんが、大学側が選んで、報酬を出すなら、世間的にはそういう風に見えるのは当然ですよね。
なので、本当の第3者委員会というのは、外部組織が依頼した委員会でないと何の意味もないのです。
大学側で雇った弁護士では、大学側に不利になる証言などは、省いて調査結果を作成することだってできるわけです。
メディアの切り取り報道とさほど変わりないことができますよね。
まとめ
この問題は本当に難しい問題だと思います。
私にはなぜ浜田コーチを通り越して、織田さんが監督に就任したのか、そこからの疑問があります。
織田さん側もある程度の証拠があるからこそ、提訴に踏み切っているはずですので、裁判の結果を見守るほかないのかもしれないですね。
報道だけ見てしまうと、事件の本質が見えませんが、早く円満に解決することがベストですよね。
まあ、提訴している時点で、円満ではないのですがね・・・。
そもそも大学側は、織田さんが監督の辞意を表明した時点で、しっかりと調査結果を説明していれば、ここまで大きく問題は発展しなかった可能性もあります。
大学側は織田さんが辞めるまでに、調査をしていなかったのではないかとすら疑いたくなります。
私としては、大学側と織田さん側とコーチ陣でのコミュニケーション不足という面もあるような気がしてなりません。
大学も織田さんもコーチ陣も同じ方向を向いているはずなのに、意見がぶつかったままになってしまうというのは、それしか考えられません。
コメント