スポンサーリンク

トンガ噴火よる津波は衝撃波で発生!?メカニズムを詳しく解説!

どうも、ヒロシです。

2022年1月15日(土)にトンガ沖の海底火山が噴火しました。
それも大規模な爆発を伴って、噴火したとのことです。

これにより、日本にも津波が押し寄せたのですが、この津波の原因は噴火による衝撃波(空振「くうしん」)によるものと考えられます。

詳しい説明は順を追って説明しますが、原因が衝撃波であれば、気象庁が観測した気圧変化と潮位変動の速さ、そして噴火した火山に近い場所よりも遠い日本で津波が大きくなった理由に、すべて説明が着きます。

スポンサーリンク

トンガ沖「フンガトンガ・フンガハアパイ火山島」の噴火規模

噴火の規模は衛星画像を見ると、一目瞭然です。

この映像を見ると、スローになっているので衝撃波も目視出来ますね。
しかし、それよりも注目すべきは噴火の規模(範囲)です。

おおよそですが、北海道がすっぽり入るくらいの大きさではないでしょうか。
これと同規模の海底火山の噴火が、日本近郊で起こったらと考えると「ゾッ」としますよね。

この噴火は規模だけ見ても、かなり大きいことが分かります。
巷では100年に一度世界のどこかで起こるくらいの噴火だという話も出ています。

スポンサーリンク

噴火の衝撃波

これも、衛星画像で目視できていますので、かなり広範囲にわたって衝撃波が走っているのが分かりますね。
そのあとに灰色っぽい噴煙が広がっていくのが見えています。

ここら辺に衝撃波があります。↓

もう少し外側かな?

普通、火山が噴火しただけなら、紛失物が勢いよく飛び出すだけなので、衝撃波は生まれないのでは?と考えます。
しかし、この噴火は爆発を伴って一気に噴出したのだと考えられます。

それこそ、広島や長崎に落とされた原子爆弾よりも大きな爆発を伴っていた可能性もあります。

因みに原子爆弾は、まず、衝撃波によって建物など多くの建造物が吹き飛ばされ、その後に爆炎が押し寄せ爆心地を中心に焼き払われたそうです。
その後、爆炎で起きた上昇気流により、核残留物(放射性物質)が黒い雨となって降ってきたという構造です。
核兵器というのはまさに人間が作り出した悪魔の兵器であることは間違いないのですが、今回は自然災害なわけです。

自然災害は予測が難しいので、本当に怖いですね。

スポンサーリンク

火山から遠い日本の方が津波が大きかった理由

理由は2つ考えられます。

まず、津波の原因は、衝撃波が海面を押し込みながら進んだため、その衝撃波に押された海面が津波のように大きな波になって日本に押し寄せたと考えられています。

1つ目の理由は、物理法則で考えると、衝撃波が進む方向は爆心地から放射線状に伸びていくわけです。
伸びていって、どこまでも水平ならば、衝撃波は徐々に減衰してくはずです。
しかし、地球は丸いので、半球まで広がったところから衝撃波は若干収束し始めます。

トンガは南半球で日本は北半球です。
つまり、おそらく日本よりも南の海上で衝撃波は収束し始めていたと思われます。
そして、位置関係から日本の沿岸で観測された津波もトンガからより遠い場所の方が津波は大きくなっています。
それは、衝撃波が収束を始めていたという証拠でもあります。
岩手の辺りで大きくなっているのは、リアス式海岸などの地形も関係しているかもしれません。

そして、離れた場所で津波が大きくなったもう1つの理由は、ただ単に長い距離を衝撃波が進んで、海面を動かしたからです。

手漕ぎボートを想像してもらえるとわかりやすいでしょうか。
1掻きで、短い距離を少し漕ぐのと、大きく長い距離を漕ぐのとでは進む距離も違い、後者の方がより遠くまで進みますよね。

つまり、衝撃波が長い距離海面上を走ることによって、津波が増幅された可能性があります。

スポンサーリンク

今後起こりうること

100年に1度級の大噴火ですので、どんな影響があるかは未知数ですが、予想することは出来そうです。
まず、これだけの大規模な爆発を伴った噴火の場合、周辺の地形が変っている可能性があります。

噴火前は海底火山とはいえ、海上に火山の頭が出ていたようなんです。
しかし、おそらくですが、吹き飛んでいるでしょう。
今後、日本の西ノ島のようにマグマが噴出し続けていれば、トンガに西ノ島のような新島が誕生するでしょう。

ただおそらく、人間が生活するうえでは悪影響の方が多いでしょう。
考えられるのは、海流の変化です。
海底の地形が変っていれば、多かれ少なかれ、海流に永続的な影響があると考えられます。

永続的な変化は無くても、この大爆発による一時的な海流の変化は起こっている可能性は高いです。
これにより、漁業や天候に影響が出ると思われます。

天候と言えば、もう1つは噴煙です。
SNS上の話では、上空30㎞にまで達しているのではないか?という説があります。
そうなると、火山から出た噴出物が大気圏内を長期間漂うことになります。
紛失物というのはまあいろいろあるんですが、その中には太陽の光を遮る作用のあるものもあります。
これによる日照不足などで、農作物にも被害が及ぶ可能性は否定できません。

昔、日本のお米が不作だったのは、どこかの火山が噴火して、大気中に火山紛失物が漂ったからと言われています。
この時日本はタイ米を輸入しましたよね。
細長い米で、あんまりおいしくなかったと記憶しています。
日本のお米は日本人が美味しく食べられるように品種改良が繰り返されている、非常に美味しいお米なので、そう感じるのは仕方ないですが、タイ米にも感謝しなければいけませんね。

また、火山噴出物は日照不足だけではなく、地球の寒冷化につながる可能性もあります。
まあ、日照不足になれば平均気温は下がりますよね。
近年では地球温暖化が問題になっているので、丁度いいというのは不謹慎ですが、急激な寒冷化はやっぱり歓迎できませんね。

スポンサーリンク

日本への影響

津波以上の影響はないことを祈りたいですね。
しかし、完全に無いとも言い切れないのが自然現象の怖いところです。

まず、噴煙については、北半球に位置する日本には、日照不足など、それほど直接的な影響はないと考えられています。
いつぞやのインドネシア?アメリカ?での噴火の時は、日本が日照不足になって、コメが不作だった年があったらしいですね。

ただ、間接的な影響はあるかもしれません。
例えば、噴煙でおおわれてしまった海からは水蒸気が発生しにくいので、より日本に近い場所で台風や熱帯低気圧が発生しやすくなるとか?
急激に地球全体の寒冷化が進むとか?
それによって、季節が冬の日本の太平洋側にも大雪が降って、東京の都市機能が数日間麻痺してしまうような事態が起きるかもしれません。

海流が変っていれば、同じようなことが起きる可能性は考えられます。
冬の日本に熱帯で出来た低気圧が来て、関東上空で寒気とぶつかった場合は、重く湿った雪が関東地方に降り注ぐという事態に発展するかもしれません。

そうなってしまうと、もしかすると2月3月は要注意かもしれません。
関東地方などの太平洋側でも大雪が降るということにならなければいいですが…。

スポンサーリンク

トンガ噴火よる津波は衝撃波で発生!?メカニズムを解説まとめ

普通の津波よりも早い速度で日本に津波が到達した理由と、現地近郊よりも遠く離れた日本などで津波が大きくなった理由は、原因が衝撃波によるものだったからという説が有力です。
私もそう思います。

津波が海を渡る速度と、衝撃波が空気中を走る速度は、衝撃波の方が圧倒的に早いはずです。
また、衝撃波は水平に広がっていったが、地球は丸いので、半球まで到達した衝撃波はそこから徐々に収束し始めることが想像できます。
それにより、遠い日本の方が大きな津波になったと考えられます。
また、長い距離を衝撃波が海上を走ることにより、波が増幅された可能性もあります。

今後、日本への気象変動が起こる可能性も考えられるので、注意深く観察は必要だと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました